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「インハウスデザイナーは蔑称か」 山本雅也著
先日読み終えた本のタイトルです。
「インハウスデザイナーは蔑称か」なかなか刺激的なタイトルでつい買ってしまったのですが、
この本を紹介しようかどうしようかちょっと悩みました。

というのも、この本の中身の1/3は筆者の個人的なこと、
1/3は語学のこと、そして最後1/3がデザインのこととなっているためです。
もちろん最後の1/3につながるため、前半の2/3があるのですが。





まず「インハウスデザイナー」とは、
企業に属する社員デザイナーのことを指します。
大メーカーの、特にプロダクトの多くは社内でデザインされます。

最近に限らず、日本のメーカーでは素晴らしいデザインが
数多く生み出されました。
しかし不思議なことに、
その素晴らしいデザインを施したデザイナーの名前が
大々的に発表されることは‥あまりありません。

そしてもっと不思議なことに、
それを不思議に思わない風潮があるということです。
それはなぜでしょう?
社員だから?
一人で仕上げた訳じゃないから?

…実はもっと根の深い問題があるのでした。
それをこの作者は、自分の人生経験を交えて読み解きます。
「交えて」などという簡単な表現は失礼かもしれません。
なにせ、本人が鬱病で死にかけているのですから。
あまり中身を話すと営業妨害になるかもしれないので、
大きく端折りますが、こんなことを書かれています。

 デザインワークの7?8割は説得作業だ。
 だがそのことに気がついていないために自らの高い能力を
 宝の持ち腐れにしている。
 それがニッポンの、インハウスデザイナー問題である。

このことを端的に説明するのに著者の山本さんは、
フリージャーナリストという自分の立場をもって説明しています。
 たとえば私が、Aさんというデザイナーを取材して記事を書いたとする。
 (その原稿に)編集部が手を加えて雑誌に掲載された。
 (この作業は日常茶飯事だそうです。)
 内容に間違いがあり、Aさんからクレームがついた。
 「山本くん、こんなこと、しゃべってないよ。
 あの記事はヒドイじゃないか。」
 そのとき私が「すみません。でも、私はあんなふうには書いていません。
 間に入った編集者が書き換えてしまったんです。」と弁解したとする。

 弁解といってもウソをついている訳ではない。
 ほんとうに他人が書き換えたのだ。
 だがもし、別の機会に私が彼にインタビューしたくなったら?
 そのときAさんは、
 私の取材を快く引き受けてくれるだろうか?
 心の底から私を信用してしゃべってはくれなくなるだろう。
 つまりそれは、「山本雅也」というジャーナリストの
 説得力を落とすことに他ならないのだ。

つまりフリーランスの場合、自分の名前に対する説得力をあげるのは
相当な努力が必要であると説いています。

ところが、インハウスデザイナーが
自分のデザインしたモノを評するときに
「上司に手を入れられまして‥」
「営業から強く要望されたので‥」
と注釈がはいることがあると思います。
それは確かに事実なのでしょう。

私も経験があります‥というか日常茶飯事です。
でもそれは、社内デザイナーだから、名前が出ないから‥
という意識で会社を隠れミノにしてはいないでしょうか?
フリーランスと違い、個人として表に出ない分
責任感に乏しいところがあるのではないでしょうか?

日本の企業は、集団として力を発揮し発展してきた歴史があります。
しかしそれが良いところでもあり、悪いところでもあるのです。
集団には顔がない。

そのない顔に隠れて、自らを腐らせてはないだろうか?
 自分が手がけたデザインに対して言い訳をすることは、
 自分自身の「説得力」を落とす致命的なミスである。
と著者は書いています。

デザインワークの7?8割は説得作業なのに、
その説得力を落とすことは、自らを貶めていることに
他ならないと説いています。

このことを肝に銘じて、実際の業務に臨むと多分壁だらけでしょう。
でも、破らねばならないのです。
それを破った先には、
自信を持ってデザインができる世界が待っているはずです。

そして、デザインにはもっと大きな役割があることが理解できるでしょう。
そうなったとき‥これは私の想像ですが、
企業内とかフリーランスとかは超越しているのではないでしょうか?

私はその境地を目指しています。


「インハウスデザイナーは蔑称か」 山本雅也著
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デザイナーの仕事 | 【2006-09-18(Mon) 22:40:39】 | Trackback(-) | Comments:(1)
コメント

たまたま辿り着いたネットサーファーですが、いろいろ考えないといけない…そんな風に思いました。
今DTPデザイナー3年で転職活動中です。まだまだ素人ですが、素人なりに理解して就職活動をしたいと思います!
2008-10-05 日 15:30:28 | URL | JO #.mQxDots [ 編集]
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